ここあん便り

小さなやる気

先日、手芸用品を買うため、地元の小さなお店へ十数年ぶりに立ち寄った。

化粧品と手芸用品を扱う小さなお店は、私より10歳くらいお姉さん(たぶん)がひとりで切り盛りしている。
お店にはありとあらゆるものが並べられている。
パッチワークをする人にはなくてはならないお店だろうな、と感心する。
手縫い用の糸が欲しかった私は、糸が並ぶコーナーの品揃えに感動した。
完璧!大型の手芸店に負けてない。
店主は、「糸?色はこれ見てね!」色見本(番号の書いてある)帳をさっと差し出した。
「マスクのゴムが来たかや?」
お客さん(おなじみさん)が店の前に車を止めて飛び込んできた。
「あら、ちょうど良かった〜。やっと計って出したとこだ」
そのやりとりを小耳に挟んだ私は、探していた糸を手に、マスクのゴムを探し、それもあわせて購入。
ちゃんと商売している姿は美しい〜
感動した私は、自分の商売が恥ずかしくなった。
ここあんで取り扱うおもちゃ、その7,8割がブラザージョルダン社のもの。
2020年度のおもちゃカタログが届き、見始めたら止まらない・・・。

自粛生活を経て、ぼちぼち動き出してはみたものの、おもちゃ屋は開店休業のごとく。
全くモノの動かない状況に、新たな発注は控えようと後ろ向きな気持ちに支配されていたけれど、
そんなことじゃあいけないと、小さなやる気が芽生えてきた。

「ふるさと応援地域振興券」取扱店としてエントリーしてもいるし、地域の頼りになるおもちゃ屋として、良い商品をそろえておすすめしていかなくては!
新しいおもちゃが素敵すぎて、カタログの付箋はまだまだ増えそう。