昨日は日南町のアートスタートにお邪魔しました。
人口およそ5000人の町に生まれる子どもは毎年20名ほど。
この町でも「アートスタート」が続けられています。
いつもの場所(子育て支援センター)で
いつもの人たち(支援センター職員、町保健師、子育てサークルのみなさん)と楽しむひととき。
0歳、1歳といった赤ちゃんも多く、最後までもつかしら?と案じていましたが、全員、最後まで、その会場で人形劇を楽しみきることができました。
赤ちゃんは、物語を理解して楽しむことはできなくても、ストーリーを追いかける大人以上に感じているものがあるのでしょう。
舞台に背を向けて抱っこされている小さな人の表情をみつめながら「あなたは今、何を感じているのかな?」と問い続けてみましたが、きっと赤ちゃん自身も知らないのです。
この瞬間、瞬間に、おひざのうえで蓄積されるさまざまな記憶が、その後の人生を支える大きな力になることを。
参加されていたお父さんお母さんを見て感じたのは、忍耐強さです。
小さな人たちがぐずり始めても慌てることなく、声を掛け抱き方を変え、いよいよになるとそっと立ち上がり後ろに移動して、それでも「一緒に見ようね」って目で合図を送り続ける。
子育て世代のみなさんも、時間に追われている感じがしません。
開演に遅れてくる人もいません。
ゆったりとした時間の中で親になっていく人たちには、ごく自然に子どもを信じる力が備わっていくのかな。そんなことを思いながら帰りました。