ここあん便り

孫と遊ぶ

いつ頃からか、私は孫たちが遊びに来ると、もっぱら台所で食事の準備に明け暮れるようになった。
離乳食の必要な子が常に居て、時間をかけて柔らかく調理する必要があって、赤ちゃんから大人、総勢11名の食事は品数、量共に大変な手間がかかる。
つまり、私は嫁に来たときからの食事係が今なお続いているということだけど、まあね、子どものお守りよりご飯作っている方が楽と言えば楽かも知れない。

さて、5番目の孫が2歳を過ぎ、離乳食は卒業。
ちょっと楽になったけれど、今度はたくさん作らなきゃ「足りない〜」現象に。
5合炊きの炊飯器では限界。
(普段夫婦二人で毎晩1合炊けば充分なのに…)
一升炊きに買い換えを迫られている。

話が炊事係の愚痴になりそうだけど、そうではなくて、今日言いたかったのは、案外孫と遊んでいないってことに気づいたって話です。

一人にわらべうた遊びをすれば、次々に「私も、ボクも」とやって来て遊ぶし、トランプやゲームもするけれど、ゆっくり絵本を読んだり、ひとり一人とじっくり関わって遊ぶことをこのところしていなかったなあ。
なにせ近頃は、5人揃うと、孫たちがすぐに家の中じゅうを走り回るので、子どもの相手は息子達に任せてしまいがち。
年齢差のある子どもたちが、穏やかに楽しく遊べるようにおもちゃ屋として環境設定を工夫する必要があると思いつつ、思うに任せず台所へ逃げる。

さて、昨日は4歳2歳の兄妹を半日ここあんで預かった。
何して過ごそうかなあ〜思いを巡らすけれど、思いつかず…。
覚悟を決め、ただ子どもと一緒に過ごしながら「楽しい!」を見つけることに。

4時間半、何して遊んでいたかというと・・・
まずは、木のおもちゃ/二人が繰り返し遊んだもの


ビナリオ/4歳は自在に遊べる。
ハンドルを勢いよく回して、スティックがどんどん放出されるスピード感を楽しんでいる様子。
2歳児、兄のするのを見ていてすぐにやりたがる(やるやる期)。
ところが、スティックを入れることからムズカシイ〜
「できん〜」
しばらく挑戦し、イラッとなりかけたところで、助け船を出してみる。
「うえ…ここ…こう…」
大人の言うことをオウム返ししつつ、できるようになる。

次にこちら


パロ/2歳児はハンマーを命中させるのにやや苦戦。ハンマーで叩くと言うより、ハンマーで押す感じ。
それを見ていた4歳児、面白いことを始めた。

ペグ刺しのハンマートイを取り出し、両手にハンマーを持って二刀流。
両手でリズミカルにペグを叩いていく。
すると、もれなく「トー(とよ、私も)!」のやるやる2歳児、ハンマーを持って参戦。
できもしないのに、ハンマー2本持ちたがる。
兄のテンポについていけず、またしても苛つく。

2歳児、結局パロに戻り、色合わせもしつつ遊ぶ。
4歳児は相変わらず両手で超スピードでペグを叩き,裏返してはまた叩き…。
スピードとリズムを楽しむのが4歳児なんだね〜

その後はママゴト。
役割分担が上手くできて、延々遊ぶ〜
4歳児はお店屋さん(たぶんカフェ)
「はいどうぞ」コップが差し出される
2歳児と婆はお客さん
「とっちゃんはジュース、メロンあじ」
「バーバはあったかいコーヒー」
コップを飲み干し、「あー美味し、ごちそうさま〜」
お店屋さん「おわったらかたじゅけるから」とコップを持ち去り、すぐにまた次の飲み物を運んでくる。
ジュースは、りんご、みかん、いちご…と種類豊富である。
時に「ホットケーキもあります」と新メニューの提案、ありがたくいただく。

そう言えば、いつもお店屋さんごっこはネエネたち(7歳)に取り仕切られていて、「もっちゃんはお客さんね」とお客さん役を強いられている4歳児、この日ばかりは自分が仕切っています。
楽しいはずだね。
時折お店屋さん役をやりたがる2歳児の気をそらしつつ、何十杯もジュースやコーヒーを飲み続けました。

ここまでは、孫たちが自主的に始めた遊びに付き合って来たけれど、およそ2時間経過して親の迎えを気にするそぶりが出始めたので、遊びの提案をしてみることに。
まずは、郵便屋さんごっこ。

ここあんの壁の小窓からお手紙を入れるだけの遊びだけど、これ、みんなすごく好きなの。

ちょうどこの時、電話がかかってきて、5分くらい話し込んでいたけれど、二人で手紙を投函したり、受け取ったりを繰り返して遊んでくれてて助かった〜

30分以上、郵便屋さんごっこで遊んでいました。

お手紙を自分で書けるようになると、また遊びは広がるでしょうが、今はまだ、入れる、受け取るだけで十分みたい。


郵便屋さんごっこも遊びきった感じがしてきたので
「お絵かきでもしてみる?」とポスターの裏でお絵かき。

乗り物好きの4歳児の電車の絵
窓が綺麗に並んでいる〜

この絵,線路を見ていて息子が好きだった絵本を思い出した。
息子が好きだったというか、私が好きだったから幾度も読んだのかも知れない。

「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」読んだことある?と聞くと「知らない」という。
なんと、私としたことが、孫たちに読んでいなかったとは。
遊び疲れて来たコロでもあるし、残り30分のお迎え時間まで絵本タイムにしました。


孫のリクエストとバーバチョイス計4冊、ゆったりと楽しみました。

今回、孫と遊んでみて気づいたこと。
4歳のもっちゃんとしっかり遊べてなかったことをまずは反省。
素直で聞き分けの良いのをいいことに、自己主張強めのネエネたちや動きの激しい2歳児をつい優先してしまっていたなあ、と。

5人の孫をひとり一人、しっかり見守って、誰ひとり見失うことがないようにしたいものです。