ここあん便り

季節を身体全体で味わう

寒風の中、小さな人たちとお散歩しました。
この年になっても、知らないことだらけなのだと、いつも思い知らされる、外遊びの時間です。

昨日の私の発見。
柊に可憐な白い花が咲いていたこと。
落羽松の実、その原型。
ムクドリの鳴き声。

ありがたいことに、外遊びに同行して下さるセレンさんに教えてもらい、ひとつ一つ私の財産になっていく。

「森の幼稚園」が注目され、子どもたちを「森へ」と考える人が増えています。
確かに森は素晴らしい。
けれどまずは、そのお子さんの家の回りをよくよく味わってみてからで良いのじゃないかしら?

これは、今になって分かったことだけど、息子たちと繰り返していた日々の散歩に足りなかったのは、私自身の好奇心。
幼い息子のための散歩だと思うあまりか、目的(行き先、見るべきもの)を持とうとしていたからか、ベビーカーに乗せてただただ歩く時間だったように思う。
案外息子の方は、それなりに見て聴いて感じていたのだろうけれど、親の方が、その見て、聴いている部分に気づかずにいたんじゃないかと、今さらながら後悔している。

なので、ここあんでの外遊びは、身近にある自然を子どもと共に味わうことの楽しさを大切にと考える。
歩けない人は、できる限り抱っこやおんぶ、親と同じ目線で外の世界の何もかもを感じ取って欲しい。

もしかすると私は、すでに大人になってしまった息子たちとの時間を、もう一度やり直そうとしているのかも知れませんね。