ここあん便り

子どもとお芝居を観ること

演劇集団円のこどもステージ「河童の三平」がみなとテラスで上演されました。


上演時間80分、休憩無しのお芝居を、孫たちが最後まで観られるかしら?と一抹の不安もありつつ、ジイジと共に孫の手を引き参加しました。

今回参加したのは5歳の孫娘ふたり、弟や妹はお留守番です。
未就学児は無料、ということでしたので、小学生向けの内容だろうと思いつつも、0歳から様々なアートスタート体験を積み重ねてきた孫たちです、多分大丈夫。
いよいよ無理となったら途中退場すればよし、という気持ちで出かけました。

みなとテラス市民ホールのちょうど中央くらいの座席に座りましたが、舞台はとてもよく見えました。
孫たちはかん平が河童だとバレるのではないかとハラハラしたり、死に神が出る度に誰かが連れて行かれると心配し、終始ドキドキしているようでした。

三平が死んでいたことが分かると、Kちゃんは遂にシクシク、涙ぽろぽろ…。
(大声で泣き出したらどうしよう〜と、内心こちらもヒヤヒヤ)
あまりに悲しすぎて「もう帰りたい」と小声で呟いたのですが、「かんぺいやタヌキさん、どうすると思う?どうなるかな?もう少しみてみようか」と励まし、様子を見守りました。
あまりに真剣にお芝居の世界に入り込み、終わったときは放心状態でした。
「こわかったけど最後までちゃんと見届けることができて良かったね〜」というと、こくんと頷きました。

一方、Mちゃんはというと、時折「は〜」とため息交じりの声を上げたり、「こわい〜」、「大丈夫なの?」「おとうさんはいないの?」など思ったことを都度声に出すことで長丁場を乗り切っていたようです。
周りの皆さんにはちょっと迷惑だったかも知れませんが、子どもが舞台を楽しみながら様々な声を発すること、その意味を改めて感じました。

さて、ジジババとお芝居を観たあと、いつもなら「もっと遊ぶ〜」「まだ帰らない〜」と声を揃える二人が、あっさりと親の元へ帰って行きました。
満足げな様子が印象的でした。

こうしてジジババに付き合ってくれるのはいつ頃までかなあ?
楽しみな人形劇も控えているし、あれこれ一緒に楽しませてもらえることは幸せですね。