先週は保育園で、今週は子育て支援センターで、と続いたメディア講座
これで令和4年度の講座は全て修了。
ミッションを無事果たせただろうか?
ここ数年で急激に変化した子どもを取り巻くメディア環境。
5年先がどうなっているか、私には想像(一家に一台ドラえもん、とか?)できないけれど、子どもの育ち、人が育っていく道筋は何一つ変わらないのだから、周りの環境とは関わりなく、子ども自身が育とうとするのを「好ましくない誘惑」で、邪魔しないようにしたいもの。
「好ましくない誘惑」のひとつが、家庭内のメディア(デジタル機器)。
周りの大人が日常的に使うスマホやタブレット、テレビ、DVDなどは、好奇心いっぱいの小さな人たちを夢中にさせますね。
ダメよ、と言いつつ、食事の支度などで手が離せないときは、ついこれを頼りにしがち。
子どもは賢いので、一度味をしめたら、「また見たい」とせがみ、「もう、お終い」と言われた途端、ギャン泣きで抵抗したり…
結局「好ましくない誘惑」に親子共々あらがえなくなってしまうのです。
子育て中の皆さんから、「良くないと分かっているので、何とか頑張ろう(メディアに触れさせずに)と思うのですが、上手くいったり行かなかったりで、分かっているけどメディアに頼らざるを得ないのが悩ましい…」という本音がポロリ。
本当にその通り、って思う。
では、どうしたら良いのだろう。
私は、その状況にどう向き合っていくかを悩み、試行錯誤し続ける他ないと思う。
それが親になっていくっていうことだもの。
ちょっと手の放せない時に、親は思いつく限りの、あの手、この手を繰り出してみる。
すると、小さい人たちは、一時あの手この手に騙されるけど、そのうち、あの手この手をかいくぐってしまう。
例えば、台所までの道中に、子どもが好きそうなモノを関所代わりに並べるとか、目新しくて危険のないもの(台所のボールやお玉)などを差し出してみる。
一時はそれを眺めたり、なめてみたり、振り回したりして遊んでくれるけど、そう長くは持たない。
子どもは日々成長するので、同じことがそう長くは通用しないので絶えず新しい作戦を練らなければならない。
終わりの見えない根気のいることだ。
この大変な状況は1歳から2歳、言葉でのコユニケーションが成立し、自己主張の激しい「イヤイヤ期」辺りまでだろうけど、親子関係づくりの「肝(要)」を形作る重要な時期と重なっている。
だから、どうか諦めないで欲しい。
「好ましくない誘惑」が、お子さんをどんなに誘ったとしても、その誘惑に親自身が一時惑わされたとしても、根負けしないでもらいたい。
かつての私はどうしていたかな?
テレビやビデオにお願いすることもあったけれど、目の離せない時期には「おんぶ」で切り抜けたな〜
台所仕事、上の子の送迎や園の行事など、身体にくくりつけていれば両手が空くので大助かり。
そうして、日々小さな強者(つわもの)と悪戦苦闘しているうちに、その大変な時期は過ぎていった。
過ぎ去って分かることだけど、手がかけられる時期が実は一番幸せなんだよね。
やがて、手をかけてもやれなくなる時期がやって来る。
そうなると、親にできることは限られて、手出しできず心配ばかりが増える。
だから、良くないと思うことは、最小限にしようという気持ちを大切にして下さい。
その気持ちを忘れずに暮らしていれば、いつの間にか、好ましくなく誘惑を回避する術やそれに変わる楽しい時間のつくりかたを身につけることができるでしょう。