ここあん便り

古い時計のつぶやき

ここあんの振り子時計、おとけいでございます。
わたくし、自分の年さえも忘れてしまうほど長く生きております。ゆえに、いささか古い考えの持ち主でございます。
そんな私ですから、若いお母さん方の子育てに「ぎょっ!」とすることが多ございます。

例えば、赤ちゃんのお尻に当てられている、あれ、紙なんですね。驚きです。貴重な紙をオムツに使うなど、昔には到底考えられないことでしたので。
そして、うんちやオシッコの後、またまた布のごとく柔らかに見える紙を使って拭き取り、捨ててしまうのですね。
私がずっと昔暮らしておりましたお宅では、着古した浴衣をほどいておしめに縫い直しておられましたねえ。
おしめの洗濯は大変です。けれど、さほどに大量のおしめを使うわけではなかったように記憶しております。
あかちゃんをおんぶから下ろすときなど、オムツか濡れていようが濡れていまいが、ささげてオシッコをさせておられました。おっぱいを飲ませた後にもそうしておられましたねえ。
そして、よちよち歩きが始まる頃には、おむつを徐々に外すように努めておられたようでした。
ですからしっかり歩ける頃には、大方おむつは外れていました。
とは言え、おねしょは別でございましょうね。
随分大きくなっても、寝小便を繰り返すお子さんもありました。
朝、布団を干す光景は子どものいるご家庭では日常的に見られましたね。
ただし、「布団を干されること=寝小便」ということで、お友達にからかわれたりもしたことでしょう。

わたくし、お子さんが「一人で歩き始める」ということと「オムツがとれる」ということを、赤ん坊から子どもへと自立していく「第一歩」だと思っておりました。
けれど、どうやら今時は違っていますねえ。
お子さん達は実際のところどう思っていらっしゃるのでしょう。
そしてまた、「使い捨て」などという言葉が存在することに、今ひとつ馴染めないわたくしは、やはり古い考えの持ち主なのでしょうか。

お知らせ:3月のあぶぶ・とことこ開催予定はこちら(ここクリック)でご確認下さい。