認可保育園で園児に対する虐待があったという報道にショックを受ける。
保護者が録音したというレコーダーには幼子を幾度も叩き、なじる様子が収められていて、胸が苦しくなる。
どうして?
切なさや怒りがこみあげてくる。
「保育」という仕事の重大さを、当事者だけでなく、国全体で真剣に考えてみようよ、本気で。
どんな保育士に出会うかが当たり外れのある「かけ」のようなものであってはならないと思う。
先日、片付けをしていて見つけた本。「待ち」の子育て30年も前になるかな、この本にあこがれて、こんな保育園があったら長男を通わせるのに、と本気で願った。結局憧れは憧れだけで終わってしまったけれど、子どもへの向き合い方、寄り添い方を考えるきっかけとなったし、その後の私にとって子ども理解につながる頼もしい手引き書となった。
この本に紹介されている子どもたちの表情が本当に素晴らしくて、体つきがうらやましくて、久しぶりにめくるページをうっとり眺めてしまう。生きる喜びに溢れるからだに惚れ惚れする。
子どもが本来持つ「自ら育とうとする内なるエネルギー」を信じて待つこと、それを大人が邪魔してはいけない。子どもに関わるものたちが最も大切にしなければならないことだと私は思う。