ここあん便り

人が育つしくみ

このところ「子どもとメディア」の出前講座が続きます。
諦めず、伝え続けることのみ。
出前講座を始めて10年、今まで何人の人に出会ってきたのでしょう。
幼かったお子さんも思春期に差し掛かっていますね。
出会った人たちのその後がどうなのか、気になります。

いろいろな地域へ出かけますが、最近注目しているのは日南町。
中山間地ですので、子どもの数は減少傾向。
しかし、その少ない子どもひとり一人を大切に育てることができる。
その可能性をひしひしと感じています。
今、子育て支援は自治体が最も力を注ぐことのひとつではありますが、私はどこか「?」と感じることも多いのです。特に親自身を育てる機会を奪っているんじゃないかしら、という視点においてね。
日南町の実施している「すくすく教室」では、ここ数年「子どもとメディア」に関する講座を組み入れて下さっていて、講師をさせていただいています。
まず、担当者をはじめ子育て支援に関わる職員のチーム力を感じます。そして、親たちに今何を伝えるべきかが明確で、講座に求められているものを私自身もしっかりと理解できます。
ですから、受講者の皆さんが確実に変わっていくように感じるのです。
こうして、親になる人たち(ひとり一人確実に)をより良い方向へ導いていけば、自ずと子どもも健やかに育つのではないかしら。

これから先、5年後10年後、日南町の親世代の成長がとても楽しみな気がします。

子育て支援が、人の育つ仕組みにつながっていくことを私は願っています。