ここあん便り

リフレイン

「夢じゃあ、ほんのことじゃあわからんだいって・・・」

で始まる94歳のつぶやき。
「あんな、○○さんが来たと思え。あそこ(デーサービス)にな」
そこで出会った人をかつての知り合いだと言い、それを繰り返し訴える。
自分自身も半信半疑のようで「夢だあかなあ〜」などと言いつつ、そのことが頭から離れない様子で連日同じ話を繰り返す。
昨年末に急逝した母も同じ話をエンドレスで語る癖があったが、こちらはまた妄想が加わり、聴くたびに話が膨らんでいき、黙っていると2時間でも語り続けるというエネルギーあふれるものだった。
タイプは異なるけれど、二人の高齢者に共通するのは自分に都合良く物語を構築するということ。
不思議だけれど、世界が自分の知っている人間関係の中だけで完結してしまうみたい。
今朝も「あ〜は、夢らっただあかなあ〜」
朝食をとりながら例の話がリフレイン・・・。
己もやがて行く道かしらと思いつつ困惑する94歳の顔を見つめる。