ここあん便り

ライバル

私には二人の孫がいます。

2歳になったばかりの「こっちゃん」ともうじき2歳になる「メイちゃん」、二人とも女子です。
この二人が、最近とても面白い。
互いを意識し、刺激されている様がありありと伝わる。
連休中には、朝からずっと一緒に過ごすこともできて、一人で遊びに来ている時より手がかからない。
ご飯も、おやつも、お昼寝だって一緒で保育園みたい。
「こっちゃん」「メイメイ」と呼び合う二人。
いつもならすぐに「あ〜っこ(抱っこ)」と言うメイちゃんが、走り回るこっちゃんの後を追いかけてついて行き、普段なら絶対登ろうとしない急な階段にも「めいこちゃんも!」と言って挑戦する。

おやつの前に「手を洗おう」と誘えば、我先にと二人が駈け出すし、「おしっこする人!」と声をかければ「はーい!」とこれまた二人が先を争う。

一緒に遊ぶのが楽しくて、同じものを分け合ったり、時に「か・し・て」「どーじょ」と大人たちに支えられつつ交代や順番を学んでいく姿が微笑ましい。
特に「おんなじ〜」が大好き。
同じものを見せ合っては「おんなじ〜」と喜んでいる。

好みや性格が違うので、刺激を受ける部分が多いように思う。
同じおもちゃでも遊び方は異なる。
動物のパズルなど、正解を求めたがる(元の形に完成させるのが好き)のはメイちゃん。
動物を持ち歩き、お話ししながらごっこ遊びを始めてしまうこっちゃん。

ピアノも二人のお気に入りだけど、そのタッチは全く異なる。
音が出るのが嬉しいメイちゃん、好きな歌を歌っては誰かに弾かせ、自分はところかまわず鍵盤をたたく。
歌は覚えていて上手に歌う。
一方のこっちゃんは一人でピアノを奏でる。
それが音楽になっているからすごい。
誰かが歌うと、それのリズムに合わせてポロンポロン。

違うから面白い。
良きライバル、互いに成長し合うきっかけとなっているからすごい。

先日、一人遊びに来たメイちゃんが、ピアノの椅子(横長)に一人座り「ここ(自分の隣)、あいてゆ(空いてる)、こっちゃん、おいで」と言う。
「今日はこっちゃんがいなくて寂しいね」というと「こっちゃん、おやしゅみ(お休み)」とメイちゃん。

今は穏やかに遊ぶ二人だけど、壮絶な争いも起こるようになるのかな?
色々な意味で楽しみな二人。