幼い頃のクリスマスの記憶。
クリスマスケーキはお父ちゃんが仕事帰りに買ってきていたと思う。
ケーキは大きくて、翌日の朝、続きを食べるんだ。
晩ご飯は純和風だったと思う。
それも、魚の煮付けとかいつも通りのね。
プレゼントは・・・。
朝、目が覚めると枕元にチョコレートがひとつ置いてあったりしたような。
デパートとかに並べられているお菓子が一杯詰まった銀色のブーツが欲しかったなあ。
その銀色ブーツには色んな大きさがある。
こぶりなのを幾度か買ってもらったかな。
お菓子を食べ終えると、その銀紙のブーツに足を入れてみたくなる。
「こわれるよ」と言われても必ず、それを履いてみたいんだよね。
小学生の頃になると、毎年作り物のツリーを飾っていた。
食事もちょっとお洒落になったんだろうか。
高島屋の地下に鶏の丸焼きがぐるぐる回りながらローストされていて、それをじっと眺めていた記憶があるが、あれを買って帰ったという覚えはないんだ。
チキン、食べたのかなあ?
友だちの家でクリスマスパーティーをするからとおよばれしたことがあったけど、
本物の大きなもみの木が運ばれてきて「さあ、みんなで飾りつけをして」とその家の人に言われてポカンとしちゃった。
ちょっとしたカルチャーショックを受けたんだろうね。
大人になって、親になって、子どもたちのサンタクロースとして随分楽しませてもらったなあ。
サンタがプレゼントをどこかに隠しているはずだと言って、兄弟して家中探し回って
「おかしい・・・、どこかにあるはずなのに」と不思議がっていた息子たち。
それでも最後まで「サンタなんていない」などとは言わずにクリスマスを過ごしてくれたね。
今はクリスマスらしい飾りのひとつもない我が家。
三角帽子でもつくってみんなで被ってみようかしら。
そんなことをふと思うクリスマスイブ。