わらべうた研修会総会にて、遠野のわらべうたの木津陽子さんのお話を聞きました。
およそ1時間半、幾つかのわらべうたと昔話を交え、木津さんが学んでこられた遠野のわらべうたについて教えていただきました。木津さんご自身が遠野のわらべうたの真髄に触れ、感動したり驚いたりされた経験をありのままに伝えてくださいます。なので参加者はみな、木津さんの心の動きに共感しつつ過ごしたと思います。
遠野という地域の歴史が育んできたわらべうたには、人々が苦しい生活の中を生き抜くために欠かせない力、静かで穏やかな唄に秘められた強烈なパワーがあること、それがひしひしと伝わりました。
子守唄などの多くは女性が歌い継いできたものだからでしょうか、今回、同じ女性の立場で過去の女性たちに思いを寄せつつ語ってくださる木津さん(遠野のわらべうた)に私たちも共感し、私たちの地域に伝わる歌の数々がぐっと身近なものに思えてきた、そんな気がします。
わらべうたを唄う私たちが知っておくべき大切なこと、それが心にしみこんでいく素敵な時間でした。