ここあん便り

わらべうた”とことこ”

昨日の報告。
当初は”あぶぶ”(2歳未満対象)の予定でしたが、当日の参加者年令が、1歳、2歳、3歳となったため、”とことこ”に変更して開催しました。


”とことこ”は、自由気ままに動き回る2歳児さんをイメージしています。
わらべうた遊びの楽しみ方が変化する年頃で、”やるやる(自分でなんでもやりたがる)期”の皆さん相手に、始めた当初は本当に苦労しました。
わらべうた遊びと絵本、およそ30分のプログラムをどうやりきるか(子どもをじっと集中させて)、上手くいったりいかなかったりに一喜一憂していましたが、あるとき気づいた(考え始めた)のです。
じっとさせることにどんな意味があるのだろうと。

ここあんを開いて5,6年経った頃でしょうか、”とことこ”の常連に、「じっとしない3人組」と呼ぶ元気な仲の良いお子さん達がいました。
いつも途中で他の親子と親たちを残し、3人組がだだだ〜ッと脱走(アトリエから洗面所の方へ)します。
最初の頃は親たちも連れ戻しに動いたり、声をかけたりしていましたが、その内、「続けておくね〜」と脱走先の気配に注意しつついると、自分の順番を察して戻ってくるようになりました。
その3人組、やがてわらべうた遊びをリードするようになり、長いお話を楽しめるようになり、脱走などしなくなったばかりか、わらべうたや絵本が終わると、ティータイム(以前はお茶の時間がありました)の準備を手伝うようになりました。
テーブルを布巾で拭く、お皿やフォークを配るなど、争うようにして手伝ってくれました。
みんな今は小学生です。

あの頃から私は、”とことこ”が大好きになりました。
今は2歳を過ぎると入園してしまう方がほとんどで、参加者が集まらず、仲間同士で学び合う機会になりえないことが残念でなりません。
親の膝から降り、ひとりで絵本を聴く、私の傍らに来てみんなに向かって♪おてぶしをする、そのような小さな成長を喜べる、とことこであれたら・・・と願っています。

さて、昨日のプログラムはお子さんの様子を見ながら、臨機応変に遊びました。
♪おてぶし
♪このこどこのこ(呼びかけ)
♪たんぽぽ たんぽぽ(オカリナ)
毛糸のポンポンを吹き飛ばしながら延々遊びました
♪えんどうまめそらまめ
♪うまはとしとし
ここあんのキリンにまたがりながら
♪おちゃをのみにきてください
ままごとのティーカップやお皿でお茶会風に
♡絵本
いちご
はけたよはけたよ
なかよしなかよし
おじさんのかさ

同じメンバーで毎月わらべうたや絵本を楽しむ。
1年、2年と続けていくことで親子ともに良いことがあるのだけど・・・
かつての賑やかなここあんを思い出しながら、これからの”あぶぶ”、”とことこ”のことを考えています。