ここあん便り

みんなはどう思う?

このところ、メディアの講座が続いていて、頭の中はどうしても「子どもとメディア」のことに支配されがち。

誰だって、子どもをテレビにお守りさせるのが良くないって分かっている。
分かっているけど、ついつい子守りをさせちゃう。
去年の(講座参加者の)アンケートを読み返してみると、いくつか気になる意見がみつかる。

「テレビを見せることが子どもにとって良くないことは分かっていますが、イライラして(母親が)いつも怒っているより良いと思う」
子どもにとって、叱られ続けるよりテレビを見て大人しくしている方が良いってこと、かな。
それはそうかな、と納得させられそうになりつつ、ちょっと待って!と思う。
皆さんはどう思う?

「私自身がメディア世代なので、一時間じっとお話を聴くのは苦痛でした。視覚素材などを使って分かりやすくして欲しい」
講師が未熟でご免なさい。確かに私もそれを感じるときがある。実際に視覚素材(パワーポイントとか)を使ってお話しすることも多いけど、それだと言い忘れも少ないんだけど・・・、そういうものを使わずにお話しする方が個人的には好きなのよね。
聴いて下さる方の心に届いたかどうか、それはしっかり顔を見ていないと分からないんだもの。
けれどやはり、誰にでも伝わりやすい講座にしていくためには工夫が必要でしょうね。
どんな工夫が必要かしら?

さまざま意見はあったとしても、こうして忙しい中、時間をやりくりして講座に参加して下さる保護者の方には本当に頭が下がる。
一方で私が最も案じているのは、働くことに追われて子どもと向き合う時間を楽しむ余裕すらない状況にある人たちのこと。
生活時間のほとんどを保育園で過ごし、朝と夜の数時間を幼い子どもと一体どんな風に過ごしているのだろうか。
残念ながら、こうした人たちは講座には出てくる余裕もないわけで、実際に会ってお話しすることはできずにいる。
何か、何か私にできることがあるんじゃないかと、考えている。
きっと、メディアの講座以前に、頑張っているお母さん自身を受け止めてあげることが必要なんだろうね。