「暮らしの手帖」編集長、松浦弥太郎氏の「今日もていねいに。」を読む。
なるほど。そうありたいわね、と思う。
疑り深く性悪なわたしは「本当にそのように暮らせるものかしら?」と、理想と現実の違いを楯にして、この人の言葉に心酔してしまわぬようにと頑張るのだが、ページから伝わる文章の潔さについ頷いてしまう。
ていねいに暮らしたいと常々思っているからこそ、こうした本を手に取ってしまう。
ていねいに、と思いながらできていないから尚更だろう。
ていねいに暮らす。何ごともゆっくり、と思いきやそうではない。
どうやら「大切なこと(もの)を見極める感性」を持つということのようだ。
レストランでのメニュー選び、買い物に時間をかけることではなく、日頃からさまざまな場面において「選ぶ訓練」をしておけば、心地よいリズムを壊すことなく過ごせるということ。
暮らしも仕事も「選択」の連続、と著者。
わたし自身が心地よいと感じるもの、ことを大切にすることからはじめてみようかしら。
わたしらしいリズムを意識しながらね。