♪せんべい せんべい やけた どの せんべ やけた
わらべうたならこうだけど、わが家の場合・・・
「どのせんべ しけた?」あるいは
「どのおせんべが しけたかな?」と、お煎餅の湿気り具合を確認[#IMAGE|S115#]
この場合の煎餅は、味噌煎餅や卵煎餅(写真はピーナツ入り瓦煎餅)など甘くてさっくりしたタイプでなければいけない。
いつの頃からか、「お煎餅は湿気らして食べる」が主流になった。「はじめから湿気らした煎餅を売って欲しい」とマジで言う人間が1名、煎餅屋の知人に言ったら即却下だったらしいけど、そりゃそうだ。
私もはじめの頃は「ふんっ!」って感じでいたけれど、時間の経過とともに湿気り加減が加わると歯ごたえの変化も相まって、なんだか食べるのが楽しくなってくるものだから、パリッとした新鮮な煎餅に物足りなさを感じるように。
あるとき(子どもが小学生の頃)遊びに来ていた息子の友達に「しけった煎餅とパリッとしたのとどっちが好きか」とこだわりの人は調査したが、何とそこに居合わせた子どもはみな「しけた煎餅」に手を挙げたってさ。
そうしていつの間にか「煎餅を湿気らす」ことが常識となった。
味噌煎餅などは、ひねりを加えつつぐいーっと引きのばしてようやくかみ切る位が誠に美味しいのであり、もうこれが分かる人は通である。
一番はじめに湿気た煎餅LOVEを提唱した人は近頃不満である。何故って、頃合いを見て食べようと「しけさせ中」の煎餅を、誰かが食べてしまうからである。
その内W家では「煎餅湿気らせ機」など発明することになるかも知れぬ。