ここあん便り

これからのこと

先週、今週と2週続けて、ここあんへ視察訪問のお客さまがありました。
狭いここあんですので、2回に分け、大きなバスでお越しいただき、なんだか申し訳ない〜。

ちょうど来場中の利用者さんも交え、色々お話しさせていただき、私にとっても良い時間となりました。

今後のここあんについて「どうしていきたいですか?」と問われ、「ここあんがあって良かった」と思ってくれる人がいるかぎり、開けていられるようにしたいとお答えしました。
疲れたとき、悩んだとき、嬉しいときも、ここあんが誰かのより所になれるのであれば、嬉しいですね。
「ここあんがある」ということが、安心感に繋がるような、そうした場所でありたいし、それは、私自身にとっての「ここあんがある」という絶対的安心感とイコールなのだけど、お互いにとって等しく必要な場所であり続けるという目標でもありますね。

もうじき65歳の誕生日を迎えます。
老人の仲間入り、年金を受け取れる年令となり、ちょっと複雑な心境ではあるけれど、これから先もここあんを、ここあんでいられるように努力しましょう。

2007年秋、ここあんを開きました。
当時、ここあんに通ってくれていた赤ちゃんは今、次々に成人しています。
ここあん育ちが親になり、我が子と共にここあんへ、という日もまんざら夢ではなさそう〜

ここあんで出会ったお子さん、保護者さん、ひとり一人が私に教えてくれたこと、気づかせてくれたことが私の財産。
そして今なお続く修行(学び)を助けてくれる有り難い存在です。

定例イベント、さまざまに取り組んできました。
(太字は現在も継続しているイベント)

恐る恐るはじめた「わらべうたの会”あぶぶ”と”とことこ”」
雨の日、雪の日も予定通りに決行を続けた「外遊び」
月一回のランチ付き子連れ研修「ここあんカフェ」
大人の皆さんのお喋り会「オトナノジカン」
利用者さんの発案で始めた「おむつなし育児の会」
小学生もどうぞ、の「土曜日文庫」
自主的なお人形作り、手仕事の日「オトナ手仕事」
月刊絵本の定期購読グループ「ここあん絵本クラブ」

思いつきのイベントも数知れず・・・。

さて、昔を懐かしんでいても前へは進めません。
これからのここあんについてちょっと考えなきゃいけないと思ってます。

例えば、定例のイベントを一切やめる、という案。
かつてと異なり、このところのイベント参加者は数組なので、希望する人の希望に合わせて開催できそうに思います。
それに以前と異なることとして、ここあん以外の場で似たような体験機会が数々提供されていること。
現に私自身もここあん以外の場、例えば子育て支援センターひまわりや米子の児童文化センターなどでボランティアとして参加するイベントがあることも、ここあんでのイベントにこだわらなくて良いのでは、と思う理由の一つです。

もう一つの案としては、さまざまに小分けされているイベントを見直し、わらべうた、おもちゃ遊び、おむつなし育児、絵本やおもちゃ遊び、外遊び…をまるっとひとまとめにして「小さな人の暮らしに寄り添う」ことを、ここあんに通いながら考えていけるような、親子で通う保育園みたいなものが実現できたら良いかな〜とか。
名付けるとしたら「こひざの会」なんて、どうかしら。

そんなことを、積んだり崩したり…ひとり、考え続けています。

NPOの活動を初め、地域で関わる様々な活動について、世代交代を意識しつつ私自身の関わりを徐々に減らしていかねば、と考えていますが、ここあんのこれからについては、それらとは少し考え方が異なります。

組織に囚われず、ひとりで、自由にやりたいという思いで、私はここあんを開きました。
もちろん支えてくれる仲間がいてこそ続けてこられたと思っていますが、ここから先は、私だけのここあんから、皆のここあんに、ごく限られた人で構わない、私以上にここあんを必要とする人たちと共に生かしていけたら、と思うのです。
そのためには、これまで以上にここあんに比重を置いてやっていく必要があるでしょう。

果たして、私以上にここあんを必要とする人が存在するかどうか?
そこが問題ではありますが・・・。
これからボチボチ、考えて行きたいと思います。

ここあんのこれからに、皆さんは何を望みますか?
自分なら、どう活用していきたいですか?

ご意見をぜひ、お聴かせ下さい。