ここあん便り

ここあんにて

昨日は10,11月のお休み期間前、最後の開所日でした。
私が忙しそうにしているのが伝わるのでしょうね。
お子さん連れで遊びに来る方、ゼロでした。

今日はちょっぴり片付けをして、10月からの滞在者を迎える準備をしました。
ここあんを開いて丸6年が経ち、10月からは7年目に入ります。
もともと古い建物だったからでしょうか、人が使うことによって建物自体は少し若返っているのではないかと、そんな風に思います。
もちろん大工さんや建具やさんによって手を入れた部分もあってのことです。
さすがに畳は傷みが増して何とかしなきゃと感じています。
けれど、古い家はいいです。
付き合い方というのがあって、建具の動かし方ひとつをとっても、その日の機嫌を察して動かすわけです。
「今日はどうやらご機嫌斜めだわ」などと独り言を言いながらつき合っています。
家との関係を自然に、しかもしっかりとつくれていると感じられること、
それは、ここあんを居場所にして、はじめて味わう感覚でした。

さて、来月からまたお客様を迎えるここあん。
窓を開けて、風を通し、「いよいよですよ」と話しかけたら、
ここあんも嬉しそうにしているような、そんな空気を感じました。

”あぶぶ・とことこ”をはじめ、定例イベントや自由利用日はふた月お休みを頂きますが、
ここあんの秋はきっと賑やかになることでしょう。