みなみじゅんこさんの新作絵本原画展を終えました。
あかちゃんと楽しむオノマトペ絵本「ころころ こーろころ」の原画11点に囲まれて過ごす11日間は、本当に幸せな日々でした。
頼まれもしないのに、「絵本、読みましょうか」と押し売り。
最終日、スペシャル企画に参加した方たちとともに、この日、この時でなければ聴くことの出来ない特別なわらべうたライブ、そしてスペシャルトークの数々を共有できた喜びは、素晴らしすぎて言葉にできません。
開催当初、来場者が少なくてくじけそうになったことや、ぜひ観て欲しいと願う人たちの無関心さに憤ったりもしましたが、そんなつまらぬことなど、どうでもいい!!
必要な人に届きさえすれば、それで良いのです。
トークの終盤、原画制作の手順など(大変な作業です〜)を、具体的に教えてもらいました。
みなみさんの絵本が、子どもたちになぜ受け入れられるのか、そのわけが今回はっきりと分かりました。
スペシャルトークに参加した25人の皆さんだけが、それを実感できたことと思います。
みなみさんの人生に、お子さん達との関わり(保育士として)があり、ご自身の子育てを愛おしく思いながらも絵本を作りたい(表現者として)という情熱との狭間で悩んだ時期があり、わらべうたを楽しむ子どもたちの姿に新たな絵本作りへの道が開けたことなど、みなみさんのこれまでの人生が、すう〜っと身体に染みこんでいきました。
みなみさんの言葉を引き出して下さったのは、新作絵本の企画・編集者である、のら書店の佐藤さん。
のら書店は、わらべうた絵本を数多く手がけていますが、今回、あかちゃんが楽しめるオノマトペの絵本をシルクスクリーンで作って欲しいと、みなみさんに依頼したそうです。
そうして、わらべうたの知恵さんから情報提供を受け、みなみさん、佐藤さん、双方の思いを重ねつつ、新作絵本の構想を練っていったそうです。
みなみさんの人生に、何かひとつが欠けていても、「ころころ こーろころ」は生まれなかったでしょうね。
原画展最終日、絵本作家、編集者、わらべうたうたいの3人が揃っていてこそのスペシャルな時間となったことは言うまでもありません。
みなみじゅんこさん、佐藤友紀子さん、坂野知恵さんに心より感謝します。