「あ、やっぱり母のところへ行くんだね」
父の膝から抜け出して、母のところへハイハイする赤ちゃんに
ふと呟く父の悲哀
どんなに可愛がって世話を焼いても、赤ちゃんにとってお母ちゃんが一番
孫がまだ1歳の頃、息子が良くぼやいていた
「あ〜あ、お父ちゃんはバアバにも負ける」
どうやら赤ちゃんたちは、母性が好きみたい
2歳のMくん
ここあんに来てから帰るまで「ママ、ママ」と
恐らく2百回くらい呼んでいたんじゃないかな
お喋りも上手だけれど、何を見ても、何をするにも「ママ、ママ」
いいなあ〜 私もかつてはこうして求められ呼ばれ続けたんだよね
父の皆さん
どんなに一生懸命育児をしても
母ほど「求められ感」を得ることはできませんが
それは仕方のないことなのでしばらくは期待しないでください
そのかわり、赤ちゃんとの暮らしに
父でなければできない仕事があります
それは、日々、疲労困憊の母を労ること
赤ちゃんを抱っこする前に
母をそっと抱きしめましょう
赤ちゃんをあやす前に
母を笑顔にしてあげましょう
そういう父を、赤ちゃんは見ています
そういう父に、やがて出番がやって来ます
母性・父性は、男性・女性という性と=ではありません
ひとり親世帯の場合は、母性・父性、その両方を一人の親が担う場合もありますし、親以外の誰かに補ってもらう場合もあると思います。
様々な夫婦の形、家族のスタイルがありますが、赤ちゃんが育つ課程において、先ずは母性的なモノが必須であることにかわりはないと私は考えています。