クリスマスフェアー&積み木体験会が終わりました。
「おもちゃやさん」を開業して2ヶ月、恐る恐るの発注、迷いながらの商品陳列は相変わらずですが、レジはまともに打てるようになったし、ラッピングもそれなにり(大きなものはダメ・・・)格好がつくようになりました。
閉店後の帳簿付けやお金の管理に戸惑いながらも自転車操業でなんとかやりくりできています。
お客様は、知り合いやここあん利用者がほとんどなので、おもちゃ選びも割とスムーズ。
木のおもちゃの良さ、確かさをすでに心得ている方達だということで、逆に私の方が教えていただくこともあります。
初めての方には、ここあんで実際に遊んでいただきます。
お店に置いている商品をここあんにも常備するようにしていますから、おもちゃが随分増えましたが、その分子どもたちの遊びも広がったかなと思っています。
おもちゃのスペシャリストでもないのにおもちゃ屋を開くなんて、恐れ多いことだと、自分でも分かっています。
けれど、子どもに寄り添うことなら自信があります。
遊びを通してそのお子さんの「望むもの、望むこと」をお手伝いする。
そのツールとして、「おもちゃ・絵本・わらべうた」を活用していく。
ここあんは、そうした場所ですから、ツールとしての「おもちゃ」を販売することが必要だったというか、ごく自然なことだったように思います。
ただし、「木や」さんの店舗がなくなった、ということは、私がおもちゃ屋を始める最も大きな要因だったかもしれません。
本当に、今思い出しても動悸が打つくらいショックな出来事でしたもの。
自分自身が子育てをしているときに「木や」さんと出会っていたら、木のおもちゃと出会っていたら、子どもにとってのおもちゃの存在を正しく理解していたら、息子たちとの向き合い方も変わっていただろうと思います。
おもちゃってすごい、おもちゃを通じて子どもを見る(知る)ってすごい。
そうしておもちゃのイロハを学んだのは「木や」さん(あの空間とご夫婦)でしたから。
今も度々思い出す光景があります。
木やさんが小さな人をおもちゃ遊びに誘う魔法のような瞬間を。
そして「はい、どうぞ」と差し出されたおもちゃに迷いなく手を伸ばし一心に遊び始める小さな人のその姿を。
今、私は小さな孫を相手に、それを繰り返し実践中。
きっとこれからも彼女らが私の師匠であり続けるでしょう。
よちよち歩きのおもちゃ屋ですが、おもちゃを使うお子さんにとって必要な遊びをより豊かに育むおもちゃ選びを、お客様と一緒に考えていけたらなあと思っていますので、どうぞ末長いお付き合いをお願いいたします。
私もいつか、木やさんのように「魔法のような瞬間」をつくり出せるスペシャリストになれるかしら〜。