ここあん便り

おひざのうえ

保育園でのメディア出前講座に「わらべうた遊びも少しお願いできませんか?」という要望があって、座学の前に親子でふれあっていただく時間を作る。

たいてい上手くいかなくて(お子さんたちが嬉しくて興奮し、後ろの方の人にはわらべうたは聞こえず、何をやっているのか分からず…状態となる)あ〜あ、と反省するんだけど、何故だか先生方は「良かった」と言って下さり、不思議と希望が絶えない。

そう、保育園での講座の時、いつも思うことがある。
お家の人と一緒の時間がどれだけ子どもたちにとって嬉しいことなのかってこと。
おひざの上でとろけそうな様子の子どもたちに、心の中で「良かったね〜」と声を掛ける。
お母さんと一緒の保育園、もう、ただそれだけで嬉しいって身体全体でが語っている。
わらべうた遊びなどしなくったって、もう、抱っこされているだけで幸せ〜。
お母さんのおひざから既に身体ははみ出しているような(年長児?)お子さんたちが、べったりと身を寄せ左右の膝をそれぞれ占領している姿がなんとも微笑ましい。
くすぐり遊びなどしようものなら、息が止まるくらいキャッキャ言って身をよじって大喜び。
次を期待してグニャグニャの身体で待ち構えている。
結果、収拾つかなくなる。
「おひざのうえ」は子どもの安心基地。
講座を終えて帰り際、園長先生の「お家の人の膝の上でとっぷり甘えられる時間がつくれて良かったです。日常に、その時間さえとれないご家庭もあると思うので」という言葉を聞き、切なくなった。
毎日、ほんの僅かでも「おひざのうえタイム」を習慣化して欲しいものだが・・・。
帰り道、色々考えてみた。
今度同じような要望があったら、「わらべうた遊び」ではなく「子守歌の時間」を提案してみよう。
”おひざのうえ”で、お家の人に子守歌を歌ってもらう時間、静かに満たされる時間、良いんじゃないかな。