夏休みには宿題がつきもの。
ここあんも気分的には夏休み突入で腑抜け状態の私にだってもちろん宿題はたくさんある。
宿題は嫌いだ。
子どもの頃から「宿題」に良い思い出はひとつもない。
早く済ませない私が悪いだけなのだが・・・。
夏休みの宿題は、私の中のトラウマの一つだと言っても過言ではない。
だがしかし、大人だからどんな宿題もやろうがやるまいが自己責任。
誰も助けてはくれない代わりにいつやろうが自由。
だから気の進まない宿題には気づかぬふりをして、「ああ〜、一刻も早く・・・」と届いたばかりの本に手を伸ばす。
S先生のパートナー、Mちゃんのおじいちゃん、足立悦郎さんの「みなんごあんの春」が出版された。
鳥取が生んだ自由律俳人、尾崎放哉の晩年を長編小説として描いた力作なのだって。
新しい本の最初のページを開く時、ましてや新たな作者と出会う時、初めての場所に出かけていくような、初対面の方に出会うような、気はずかしい中にもワクワクする気持ちもあって、少し指先が震えるような感じがする。
足立さんの描く放哉とはどんな人物なのだろうか、楽しみでならない。