タッチケア、ベビーマッサージ…お子さんに触れながらケアする、そうしたお教室が増えていますね。
わらべうたベビーマッサージなどというのもあって、マッサージにわらべうたを合わせて楽しんでいるのかな。
マッサージについては全く見識がないので、どうこう言うつもりも、いう資格もないのですが、お子さんに「触れる」「スキンシップ」という行為には大賛成!
私が愛してやまない「わらべうた」にも、親子の肌の触れ合いがたっぷりあって、そこに緩やかなリズムと声とが加わるのでそれはもうお子さんとの暮らしに必須、親子関係づくりに「無敵」のツールではないかと思っています。
ただし、お子さんによっては触れられるのを嫌がったり、楽しむことができない場合もあります。
子どもの感じ方は一人一人違っていてあたりまえ、心地良いと感じられるかどうかはそのお子さんの身体感覚状況を教えてくれるバロメーターなのかも知れません。
私はいつも、お子さんとわらべうたを始める前、まずは「目交(まなかい)」でお互いを認識し合い、赤ちゃんが私を受け容れてくれるかどうかを見極めます。
♪おはよう〜 よくきたね〜 または ♪このこ〜 どこのこ かっちんこ〜 を正面から瞳をのぞき込んで歌い
「良い子、良い子、して良い?」と問うた後、「良い子、良い子(なでなで)」します。
すんなり受け容れてくれる赤ちゃん、不安がって目をそらしてしまう赤ちゃん、興味感心が開かれていなくて目が泳いでしまう赤ちゃん、はっきりと拒否する赤ちゃんも希に・・・、月齢や気質にもよりますが十人十色です。
昨年、生まれて間もない孫たちと暮らしを共にできたことで、気づくことが沢山ありましたが、生後2週間ほど経った頃に「あ、目がしっかり合った」と実感できたときは本当に感動しました。
その頃の孫日記↓
目がしっかり合う、ということは人への興味関心の窓が開かれた証ではないか、と私は思っています。
そうしたら、瞳の中を見つめながらいよいよわらべうたで遊べます。
赤ちゃんの瞳に「触って良い?」「歌って良い?」と問いかけながら、赤ちゃんの「快・不快」を見極めつつ遊ぶことをおすすめします。
先日、森のようちえん全国フォーラム分科会でシュタイナー的身体感覚の育て方について学びながら、「触覚(触れること・触れられること)」が心のありように影響することを学びました。
子どもが仲間との日常生活で引き起こす小さなつまずきやトラブル、その要因が身体感覚の未成熟によるものだとしたら、どんなに言って聞かせようとしたって改善は難しい。
もしかすると、触れること・触れられることに不安があるのかも知れない。
そうだとしたら知らず知らず緊張を強いられる。
人と関わる上でも加減が分からない。
自閉症、発達障害といわれるお子さんたちによく見られる症状でもありますが、もし、正しくケアすることで不快や不安が軽減するのであれば、お子さんにとって救いになるだろうし、親にとっても喜ばしいことではないかしら。
お子さんに負担をかけることなく、さりげなく、日々の暮らしの中で、安心な触れられ方を繰り返すことが出来たらいいなあ。
その素敵なケアが「わらべうた」でできるのだったら、本当にすばらしい。
分科会でお話しを聞きながら、その後うちへ帰ってからも、私の頭の中はそのことばかり考えていました。
まずはしっかり目を合わし、笑顔で優しく歌うこと。
身体に触れて、赤ちゃんにとって心地良いことを繰り返すこと。
くすぐり遊びを喜び始めるのはいつかしら?
いないいないばあ〜を楽しめるのはいつかしら?
そうしたことを楽しみに待ちながら、お子さんの瞳の中を注意深く覗き込んでいるうちに、触れてもらうことが大好きになり、やがて・・・「もっかい!(もういっかい)」とわらべうた遊びをせがむ日が来るでしょう。
さて、長々と書いてしまったけれど、「わらべうた」で子育てしませんか?
「わらべうた」でお子さんのことをもっと深く理解してみませんか?
たかが「わらべうた」
されど「わらべうた」
「わらべうた」は私たち大人の心も開放してくれますよ。
わらべうたと絵本の会「あぶぶ」は毎月2回
第2金曜日・第3火曜日 いずれも朝10時半〜
参加希望者は事前にお申し込み下さい。