朝ドラ「虎に翼」を楽しみに見ている。
このところ「はて?」より「スン!」な顔の虎ちゃんを案じているのは私ばかりでは無いはず。
今朝の回、終わりかけ久々に「はて?」が出て、よし!明日が楽しみだ〜
虎ちゃんの「はて?」で、不意に30年も前の私を思い出した。
入園前の次男を連れ、毎月通った会議。
訳も分からぬまま参加することとなったその会議で、先輩たち(たぶん母親たちの中で私は一番若かったので)が自由に各々の意見を言い合う様を傍観していたのだが、進行役の委員長さんが私の「はて?」(表情)を見逃さず、「何か言いたいことある?」
「分からないことはそのままにしない方が良いから、分からないことやおかしいな、って思うことは言って!」
そう言って、声をかけるのだった。
誰もが自分の意見を言い、意見がぶつかりもするのだが、話し合いの中で異なる意見同士、それぞれに気づいたり新たな考えが生まれたりして、時間をかけて物事を決めていく。
相手を否定することはなく、互いの存在を認めた上で、意見についての賛否両論、自分の思うところを言葉にする。
一部の人たちだけが議論することのないように、委員長は随時参加者に声をかけ「どう思う?」と聞いた。
家庭に入ってから、母親とか、嫁とか、主婦という立場が、私を守り、縛り、自ずと「スン!」として暮らして来たのだったが、この場との出合いは私を大きく変えていった。
ここは、自分の意見を求められる場所なのだ、と知り、自分がひとりの人として存在することを感じられ、私を育てる大事な場になった。
米子こども劇場でのこの経験が、私を「スン!」から「はて?」な人に変えたと思う。
変えたというより、元来備えていた「私らしさ」を表へと導き出してくれたのかな?
さて、あれから30年。
私は「スン!」と「はて?」を上手に使いこなせるようになった〜(はず)