ここあんを開いて(2007年)から、ずっと気になりながら、できていないことがある。 「場」を開くということ。 ここあんは、「どなたでもどうぞ」のつもりで開いた場所なので、すでに開いているといえばそうなのだけど… ごく限られた人にとっての「場」でしかない、という後ろめたさがあるのです。 おもちゃ屋でなく、駄菓子屋でも開いていたら違っていただろうか? 駄菓子なら、子どものお小遣いで買えるし、こどものたまり場になれそうじゃない? だから当初、ここあんで駄菓子屋したいという願望があったんだよねえ〜...
ここあん便り
三方を海に開く町
写真家の水本俊也さんに誘われて、クルーズ船(出航)を見に行きました。 出かけたのは、境港の先端(一番端っこ)白灯台のある昭和北緑地公園。 ここはかつて、野犬が多く、近づくのが怖い場所でしたが、思い切って出かけてみると、駐車場やトイレなどの整った公園として(以前とは全く別の場所のよう)整備されていました。 クルーズ船を撮影する水本さん、対岸は美保関 春霞の中、汽笛が聞こえ、遠くに客船の姿が見えました。 やがて、船首をこちらへ向け、徐々に徐々に静かに近づいて来ます。...
現を抜かす
このところ、韓国ドラマという沼にはまり、 うつつを抜かしておるのであります… 目がしょぼついて、小説などを読むのがめんどくさくなった私に、ドラマは大変都合良いのだけれど、 ああ〜、時間を奪う。 ちょっとこれは、危険だなと、思いながら、やめられない〜 日本語吹き替えではなく、字幕付きで見るので、一時も目を離せない。 天国から地獄へ、幸福と絶望をこれでもか、と繰り返すあり得ない展開に引き込まれてしまう。 おそるべき韓国ドラマの世界。 韓国語の響きが心地良いこと、...
子どもの居場所づくり
先日、認定NPO法人さいたまユースサポートネットワーク代表理事の青砥恭さんが、ここあんに来て下さった。 私の積読棚に年末から横たわっている、太郎次郎社刊「貧困・孤独からコモンズへ」 その編集を手がけた方であり、実際に子ども、若者の場居場所の必要性を訴え、理解者を増やし、”コモンズ”という新たな視点で問題解決を図ろうと活動してきた実践者だ。 翌日に米子で予定していたイベント登壇者としてこちらへ来られた関係でお立ち寄りいただき、しばしお喋りしたりゲームで遊んだり…。...
小学生と絵本を楽しむ
小学校の読み聞かせボランティアを続けている。 息子たちが通っていたS小学校に、3年ほど前から毎月1回。 さらに今月からは、孫の通うA小学校にもお邪魔(今日、無事デビュー)している。 さて、今回何を読んだかと言いますと、ワタナベさん 偕成社 (わらべうたの知恵さんに教えてもらったと記憶) 寒いこの時期に読みたくなる一冊。 S小学校は3年生に、A小学校は1年生に、同じ絵本を読んでみました〜。 当初、この絵本を読んでみようと考えたとき、3年生にはもの足らないかも?と少し案じていた。...
遊ぶ力とは?
イベントなどで、「これ、どうやるの?」 「これ何?どうやって遊ぶの?」 おもちゃを前によく尋ねられる。 かと思えば、 「ちがうちがう!こうでしょ!」 子どもの遊びを修正(正しい遊び方に)する大人や 「あ、これ見て、すごいよ、見て!!」 夢中で遊んでいる人(子ども)にお構いなし、自分の見つけたものを子どもに見て欲しい親、増えてる? 遊び方を尋ねられれば、もちろんそのおもちゃで出来ること、楽しみ方など、お教えはするけれど… 基本、遊びは、その人の思うように、やってみたいようにすれば良いのでは?...
「生きづらさ」について思う
随分遅れてしまったけれど、新年のご挨拶を♡ 昨年末、クリスマス営業を終えたら一気に疲れが出て、二日ほどゴロゴロ寝て過ごしました。 その後、大晦日からは、息子たち2家族(4名+5名)が泊まりがけでやって来て、賑やかな二泊三日。 台所担当の私は、総勢11名の胃袋を満たすべく、大奮闘〜 一日休んで、4日から、ここあんを開け「新春お年玉セール」開催し、気づけばもう新年10日を過ぎました。 さて、今月末、ここあんにて「固める反射と原始反射のお話会inここあん」を開催致します。 日程 1月31日金曜日 時間 10~11時 参加費 500円...
鳥の巣に学ぶ
絵本作家で、鳥の巣研究家でもある鈴木まもるさんの講演を聴いた。 鳥の巣の不思議を通して、子育てについて学ぶ時間だったなあ〜 様々な鳥がいるのだから、その鳥の種類と同じだけ形や大きさ、素材の異なる鳥の巣がある。 同じ種の鳥であっても、住む地域、環境により、やはり巣は異なるの。 ただ、どんな鳥でも、安全に卵を産みヒナが巣立つまでの間を、ヒナを守り、子育てに専念するための空間として巣をつくることは共通している。 どの巣であっても、使うのは一度きりなのだそう。...
本を読み、日本語を知る
加齢と共に、小さな文字を追い続けるのがおっくうになり、本を読まなくなった。 私が好むのはもっぱら文庫本。 軽くて、持ち歩けるし、寝ながらとか、どんな格好でも手軽に読める。 何より、買う派としては、低価格が嬉しく、積ん読しても場所をとらない。 芥川賞だの直木賞だの、本屋大賞だの…いわゆる書店に平積みされるずっしりとした美しい装丁の本は求めない。 文庫化されるまで待つ。 だから、ブームが過ぎ去り、映画化も終わり、「そういう本があったね」みたいな頃に手に取る。 文庫本にこだわると同時に、元来のあまのじゃくがそうさせるのだろう。...