ここあん便り

庵主ひとりごと
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鳥の巣に学ぶ

鳥の巣に学ぶ

絵本作家で、鳥の巣研究家でもある鈴木まもるさんの講演を聴いた。 鳥の巣の不思議を通して、子育てについて学ぶ時間だったなあ〜 様々な鳥がいるのだから、その鳥の種類と同じだけ形や大きさ、素材の異なる鳥の巣がある。 同じ種の鳥であっても、住む地域、環境により、やはり巣は異なるの。 ただ、どんな鳥でも、安全に卵を産みヒナが巣立つまでの間を、ヒナを守り、子育てに専念するための空間として巣をつくることは共通している。 どの巣であっても、使うのは一度きりなのだそう。...

本を読み、日本語を知る

本を読み、日本語を知る

加齢と共に、小さな文字を追い続けるのがおっくうになり、本を読まなくなった。 私が好むのはもっぱら文庫本。 軽くて、持ち歩けるし、寝ながらとか、どんな格好でも手軽に読める。 何より、買う派としては、低価格が嬉しく、積ん読しても場所をとらない。 芥川賞だの直木賞だの、本屋大賞だの…いわゆる書店に平積みされるずっしりとした美しい装丁の本は求めない。 文庫化されるまで待つ。 だから、ブームが過ぎ去り、映画化も終わり、「そういう本があったね」みたいな頃に手に取る。 文庫本にこだわると同時に、元来のあまのじゃくがそうさせるのだろう。...

聴いてもらえるヨロコビ

聴いてもらえるヨロコビ

地域の小学校で朝読ボランティアをしています。 息子達がお世話になったS小学校に、月1回出かけて10分間の読み聞かせ。 今月、来月は2年生の担当です。 今月が神在月ですし、日本の昔話「びんぼうかみさま」を選びました。 年の瀬の話でもあるので、来月も同じ本でいけそう。 さて、実際に読んでみて、やはり昔話は良いな〜と思いました。 季節や風習など、実感を伴って読むこと、聴くことが出来ます。 わらべうたと同じで、言葉や情景がすんなりと身体に入っていくように思います。...

違和感と向き合う

先日、読み聞かせのボランティアをしていて、「ん?」「はて?」 メディアの出前講座でも、「ん?」「はて?」 この違和感に囚われぬよう、なるべく平静を装って役目をおえた。 その違和感がどこから来るのかというと、お子さんを連れて参加している親さんから漂っているのだけど、言葉にならぬ肌感覚とでも言うのかな。 う〜ん、どう言い表せば良いのだろう。 私の声は、ちゃんと届いていますか? 届いた声は、言葉として意識(脳)の中に伝いたかしら?...

浜のいただき(郷土料理)

浜のいただき(郷土料理)

芋ぼた(サツマイモ入りのぼたもち)を苦労なく作れるようになり、仏さん事や孫へのお土産に大活躍。 お盆には、もちろんこのように。 餅米2合で、このくらい作れます。 私自身、料理は嫌いじゃないけど、決して上手ではありません。 味(自分の味覚)には自信があるのだけど、素材の切り方や盛り付け、でき上がりの美しさという点で「う〜ん」って感じ。 調理のスピードにも自信がある。(正確にはあった…が、今は少し衰えてます) さて、芋ぼたに続く得意料理を増やすべく、そしてまた是非とも習得しておきたい郷土料理「いただき」にいよいよ挑戦いたします。...

ゆらゆら〜、ぴょんぴょん!

パリオリンピックを見ながら、人間の身体と心を思う。 短距離走の記録を眺めながら、人間は、一体どこまで早く走れるのだろうか…限界は無いのか? 格闘技の選手が試合前、一様にゆらゆら身体を左右に揺らすことの不思議。 或いは身体を手でパンパン叩き、気合いを入れる水泳選手たち、目を閉じて集中力を高める様子など。 競技の結果云々以上に、ひとり一人の選手の姿から伝わるものがあり、オリンピックでもない限り、私のような人間が、こうして様々なスポーツをじっくり見ることなどないのだから、有り難い限り。...

生きるための絵本

知人から教えてもらい、正置友子さん出演のラジオ深夜便(聞き逃し放送)を聞いた。 絵本学の研究者であり、地元(大阪吹田市)で長年、今も尚文庫活動を続けている方だ。 恥ずかしながら、正置さんのことは存じ上げておらず、ただ、教えてくれた方が文句なしに尊敬できる方だったので、これは聞かねば!と思ったのだった。 40分、耳に響いてくるのは優しい語り口、きれいな言葉、50年にわたる実践を通じ探求を続けている「絵本」と「子ども、人」との関係性についての確固たる解釈。...

支えられる”小商い”

支えられる”小商い”

原画展に来て下さる方が「おもちゃ屋さん、すごく充実してる!!」と小さなお店を見渡し、呟くのを聞いて、「そうでしょう〜 今、最高に充実してますよ!」と返す。 円安が続く現状は、海外の商品を扱う身に大きな痛手。 どんなに良いおもちゃでも、値上がり続きのおもちゃを好んで求めるお客様は限られている。 それと同時に、今やネットでどんなモノでも手に入る時代、賢い消費者は欲しいものを決めれば、ネット上で最安値を比較し送料無料でゲットする。 少し気軽に(低予算)求められるおもちゃを! 国内のおもちゃ作家も良いんじゃない?...

ここあんの向かう先

ここあんの向かう先

原画展を控え、おもちゃ屋の充実(折角みなさんに来ていただくのだし)やら、それに伴う模様替えなどに忙しくしています。 間際になって、宣伝が全然足りてない〜 と、今さらながら「あそこに案内しておけば良かった」「そもそもチラシを持って歩けてないし・・・」など悔やみ始めるが、ひとりでやれることには限界があるのだし、何足もわらじを履いて同時進行のイベントもあったりするのだから、あっちこっちに案内して回るなど、そもそも無理なこと、と自分で自分を納得させる。...