ここあん便り

嫁のぼやき
ここあんイベントカレンダーはこちら

時を捧げる

まもなく94歳となる大婆さま、腰痛が本格化しつつあるなあ〜こうなると、一気に病気モードに突入の予感。ぼやいても仕方ないが、嫁さんはいよいよ囚われの身となる。これまでも、その度に私の予定を変更し、時間をやりくりし、ストレスを溜め込みつつ世話をするということを繰り返してきたけれど、なんだかなあ〜、もう、つくづく嫌になっちゃった。こんなこと言っちゃいけない、言ってもどうにもならない、そんなことは百も承知だけれど、一体いつまで私の時間を捧げれば良いのか・・・と思ってしまう。嫌な予感は的中し、朝ごはんにヨロヨロお出ましになった大婆さま、「アイタ...

いたずら婆さん

「またひとつ、歳をとったなあ〜」と93歳のお言葉。お正月が来て、数え年でいうならば95歳ということに。アイタタ・・・、イタタ・・・、と腰が痛いはずだったが、ひ孫の登場で腰痛も何処へやら「こ〜とみちゃ〜ん」「メイちゃ〜ん」「ばあばあだよ〜、ばあばですよ〜」を連呼す。食欲もバッチリ、お雑煮は皆と同じく二つをぺろり。食事、お茶(おやつ)、食事、お茶(おやつ)、食事、お茶(おやつ)・・・の繰り返しに全参加。以前は「ご飯が食べられんようになるけんおやつはいらん」と言っていたのだが・・・。食事とお茶との合間にミカンまで食す旺盛ぶり。元気なのは良い...

ダブルケアー

「ちょっこし、これ(カイロ)貼ってごいて」と、ばあちゃん。この前まで、毎日湿布を貼っていた場所(背中)、今後はカイロの定位置になる模様。今日はありがたいデーサービス。紫色のスカーフなど首元に忍ばせる93歳。凍える寒さもなんのその、ブーツを履いて「いっていらっしゃい〜」昨夜はひ孫が里帰りから戻り、「メイちゃん、メイちゃん、メイ子ちゃん!」と大興奮。宅急便さんがピンポン!しても知らん顔(いつも居るのになぜか不在票ばかりが届いている)なのに、メイちゃんが来たことはすぐ分かるんだから・・・不思議。この前までばあちゃんに声をかけられるとニコニコ...

大きいおばあさん

めでたくも我が家の93歳は、このたび要介護3から要支援2に回復(復活)を果たしました。赤飯でも炊かねばならぬのかもしれぬが、素直に喜べぬ、いけない嫁です。自分のことが自分でできるのだから、感謝せねばなあ〜と分かってはいても、日々・・・な心になるのは高齢者様と共にくらしている者にしか分からぬであろうなあ〜。しかしそれは相手(93歳)も同じことであったのか・・・。昨日、包括センターの担当者様と面談しているとき、こんなことを言っていた。「家族には色々と良くしてもらって、こうして家で暮らせますから、感謝しております。口には出しませんが、いつも...

お気になさらず「そのまま、そのまま」

子どもたちが「あ!いいこと思いついた!!」っていう時、大人たちは「もう思いつかなくていいです〜」って(散らかるばかりだから)心の中でつぶやいたりするのだが。お年寄りさんも同じです。見えると気になる。気になるとじっとしていられない。例えば、我が家の93歳の場合。洗濯物が干したままになっている(夕暮れに)と、「取り込まなくては」と思うらしい。確かに去年までは彼女の仕事であった。けれど今は杖や歩行器を頼りに、己の体を支えるだけで精一杯の身となったのだから、両手を使う作業はできない。無理すればできるだろうけど、転倒リスクは避けられない。今年の...

忘備録

自らの老後のために記録しておこう。老人、と呼ばれるようになったとき、気をつけたいあれこれ。○指をなめた手で新聞をめくらないこと○食事中、歯に何かはさまったとしても、箸や指で取ろうとしないこと(食卓で入れ歯を外すなど以ての外)○食事中、ぺちゃぺちゃくちゃくちゃ・・・音を立てないこと○お皿やコップ、器を持つときは両手で支え、無理に片手で持たないこと(指を引っかけるのは美しくない)○文句、否定的な言動より感謝の言葉を多用すること○鼻をかんだティッシュでテーブルを拭かないこと○言い訳は見苦しい○出来なくなった(なる)自分を受け入れること○他人...

整えて、調う

腰痛でうつうつとしているばーちゃんに最近毎日言うことは「髪、とかした?」(私自身も手櫛だけの横着物の癖にね)だってさあ〜、頭の後ろがもじゃもじゃなままなんだもん[#IMAGE|S7#]毎度毎度言うの方もおっくうなので2回に一回は見て見ぬ振りをしてやりすごすのだけどさすがに病院に行くときや息子たちが来てるときは知らん顔も出来ない。最近は、ジェスチャー(髪をとかすしぐさ)で本人に気づいてもらうようにしたり嫁さんって、ホントに大変なんだ。しかしやはり、年だから仕方ないなあとぼやいて部屋の扉に「身だしなみに気をつけましょう」と大きく張り出す作...